正才河豚(ショウサイフグ)


内臓ばかりか皮までも猛毒で、身にも微毒があるショウサイフグ。
最初は、ちょっとビビリましたが、釣り物としては、好きな方です。
沢山釣れるし、釣れた時の可愛い格好と鳴き声が良いですね。
何より良いのは、船宿で粗方捌いてくれるのが良いですね。
家に帰ったら、丁寧に洗って、下ごしらえをして冷凍保存ができます。
束釣りの後の地獄の「捌きタイム」も豆アジに比べれば楽なもんです。

刺身

原則、刺身は書かないつもりだったのですが、他の魚とチョット異なるものですから。。
フグって、「薄造り」が有名ですね。 でも、食べる時は、数枚すくって食べます。
あの「薄造り」の一枚では、フグの味なんか私には分かりませんわい。

船宿で捌いてもらった後の身は薄皮があり、刺身には邪魔ですが。。
<ポイント>

  1. 3枚に下ろします。
  2. 薄皮を下にして、包丁を外に向かってフグの身を削ぐように切ると、
    薄皮だけが残ります。
  3. 余り頑張って薄く切らない方が美味しいですね。
  4. わさび醤油、にんにく醤油、ショウガ醤油、何でも合います。

天婦羅/唐揚げ/立田揚げ

淡白な味なので、油で揚げてやるととても美味しくなります。
最もお薦めは、天婦羅です。
沢山作っておいて、昼食の天丼なんて如何ですか?

ふぐちり/オジヤ(雑炊)

フグは大変上品な味の鍋物になります。 ですから、
<ポイント>
  1. その上品な風味を食べたければ、脂っこいものや自己主張の強いものを一緒に
    入れない方が良いと思います。
  2. 最初、3枚に下ろした際に出た、中骨の部分と昆布でダシを取ります。
  3. 出し汁は、最後の雑炊のため、作り過ぎない方が都合が良いですね。
  4. 沢山釣れても、フグの身は程々にしましょう。 1kgで致死量に達するそうです。
    食べ過ぎると、体に変な感じを覚えます。 HiHi
我家では、鍋より雑炊の方が人気があります。

燻製

これぞ、酒の肴の最高峰の一つでしょう。
燻製の本を買って来て読むと、漬け汁(ソミュール液)の作り方に出会います。
私も、買って来た2冊の本で、ソミュール液の作り方が異なるので、夫々試して
みました。 作り置きをして置くと便利ですというから、真に受けて、ワインを買って来て、
2リットルも作りました。 しかし、まずい。 全て捨ててしまいました。
恐らく、筆者と私とでは、味覚に関する感性が異なるのでしょう。

<ポイント>

  1. 三枚に下ろします。 (下ろさなくても良いのかも知れないけど、やったことがない。)
  2. ソミュール液なんぞは不要です。 食塩水で十分です。 一晩漬けてください。
  3. 2〜3時間干して水分を飛ばす。 お急ぎの方は、ティッシュで水分を取る。
  4. 温燻で1時間くらいで出来上がり。
  5. チップはさくらが合うようです。 ざらめを混ぜるのも良いかも。。

恐らく、折角のフグの上品で淡白な味は、塩分だけの方が素材の美味しさを
引き出してくれるのだと思います。
なお、ふぐの燻製も、「フグであってフグではない」別の美味しい食べ物になっています。
お試し有れ!

一夜干し

ヒレ酒

1