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竹林管理作業


 竹林の管理伐採の対象は、真竹や孟宗竹の竹林が殆どだ。
 これらは古くから植林され、食用やザルや籠などの生活道具、工作などに広く用いられてきた。
 しかし、経済性の失われた現在、竹林は放置される傾向にある。 この状況で多くの場合、活躍するのがボランティアなのだ。

I. 竹・笹

 ■竹・笹の種類(10種属)

 イネ科マダケ属真竹(マダケ)
  ナリヒラダケ属孟宗竹(モウソウチク)
  トウチク属
  オカメザサ属
  ササ属
  アズマザサ属
  ヤダケ属
  メダケ属
  カンチク属
  ホウライチク属


 ■竹の育ち方
  【図1】   【図2】   【図3】   【図4】

   
   真竹の花    孟宗竹の花


U. 竹林の管理・対処方法

 ■竹林の状況、見極め方、手入の目安
 ■侵入して来た竹林の防御
 ■伐採した竹の利用
 ■竹の伐採、枝打ち(枝払い)、玉切りの方法

V. 竹林管理伐採作業手順

板橋区には、生産竹林はないと思われる。従って、自ずと管理伐採作業は限定的内容になる。
ここでの記載は、板橋森林ボランティアでの作業であり、生産竹林の場合や一般論ではない。
見聞したこと、学んだことをボランティアの活動範囲で記載した。

 ■準備
 ■管理伐採作業の手順
  1. 作業場、廃棄物置き場などの確保
    適当な広場が無い場合など、事前に作業する場所を決めて作業場の確保から始める。
    @ 先ず、除去した枯れ竹の置き場作りをする。 枯れた竹を整理しただけでも竹林が美しく見える。
    A 枝打ちした竹の稈(幹)と枝の置き場を別々に決める。 利用する竹の置き場も決めて置く。
      玉切りする場所、枝打ちした枝を置く場所、廃棄物を置く場所などを決める。
    B ノコで竹の稈(幹)を一定の長さに切断する(玉切り)為の台となる杭を立てる。
      二つの杭を地面に差しクロスさせた杭を紐で縛り、その上に竹を乗せて切る台である。
    C 廃棄物を置く場所の確保、及び、注意を喚起する札とロープを準備する。

  2. 伐採選択
    @ 切る竹にはテープを巻いて表示する。

  3. 伐採作業
    @ 一本切り倒したら始末してから次を伐る。
    A 作業場への運搬移動する。 大抵は根元を抱えて2人で引けば移動できる。

  4. 枝打ち作業
    @ 枝打ちは、枝打ち用の棒かノコギリで作業を行う。
    A 稈(幹)と枝葉は別々に置き場に分けて置く。
      伐採した竹を利用する場合稈(幹)と枝を分けておけば便利である。また、別々に積んだ方が整理し易く見栄えも良い。
    傾斜地の場合、どちらも斜面に直角の方向に並べて積み重ねる。(斜面の方向に積むと崩れやすくなります)。
    支えとして両端には生えている竹を利用してたり、しっかりとした杭を打つ。


  5. 玉切り・枝葉切り作業
    @ 所定の長さ 40cmに稈(幹)を切り揃える。
    【注意】一本の竹を二個所同時に切る作業をすると竹が予期せぬ動きをして危険である。 同時には切らない。
    【注意】ノコを引く際は、ノコが抜けても足(膝)に当たらないような足の位置(立ち位置)を取る。
    A 枝葉も同様に、40cm長に切り揃える。
      剪定ハサミで細い竹を切る際は竹に対して垂直に刃を入れても簡単に切れるが、
      太い竹を切る際は斜めに刃を入れ回すようにして切ると切り易い。
    【注意】 切断中に左右にひねると刃が折れる原因となる。
    【注意】 太い竹を切ろうする際、ハサミの軸に近い方(カタ)を持って力を入れると、ハサミ(当たりアゴ)に親指と人差し指の間を挟むことがある。
    【注意】 剪定ハサミを鞘に戻す際位は、ハサミのツメ(ストッパ)を外して鞘に入れる。 ハサミがバネで開くことで鞘から落ち難くなる。

  6. 束ね作業
    @ 枝は切り口を一方に揃えて、紐で括り置き場所に揃えて積みます。
      稲わらの縄やシュロ縄など植物繊維のものは枝と共に分解され、土になるので最適です。
      価格も高く入手が難しいならばプラスチックの紐で代用します。
    A 剪定ハサミの彎曲した刃はナイフとして使うことができ、紐の切断、将来、「板橋区の森」で熊よけに木に巻いてある古くなった物を外す際にも使える。
    B 束ねた竹や枝葉は、廃棄物として廃棄物置き場一か所に集める。 ロープで札を付け注意喚起。
      後日、処理業者が回収となる。

  7. 清掃作業
    @ 公園内の清掃。 落ちた葉などを熊手やほうきで集め、清掃袋に詰める。
    A これらも廃棄物置き場にまとめて置く。

  8. 道具の清掃保守
    @ 使用後は、液体洗剤を付けて2〜3分で汚れが浮いてくるので、雑巾で拭き取り、CRC-55で錆止めする。
    【注意】 ハサミ、ノコの鞘には切粉が入っているので、逆さにして払ってから収納する。
    A 自分の番号札の付いた紐で束ね、皆一列に並べて員数確認する。
    B 指定の収納に戻す。