TopPage Volunteer


I. 「板橋区の森」の木々 U. 森林の管理・対処方法 V. 森林管理伐採作業手順 W. 森林の活用と管理方針

森林管理作業

   

「板橋区の森」(127,250u)は、
尾根を境に3地区(ほ2小班、ほ3小班、ほ4小班)から成る。

街道沿いの2地区(ほ2小班、ほ3小班)は、景観の観点から、広葉樹が植林されており、
奥の1地区(ほ4小班)は、木材資源としての 針葉樹が植林されている。

「板橋区の森」には、ほ3小班から尾根を越えて ほ4小班区へ通じる山道と、

ほ3小班から尾根を越えて ほ2小班を通り、3地区の頂上から ほ3小班とほ4小班との尾根沿いに山道に戻る自由観察路を備える。

旧所在地名:栃木県塩谷郡栗山村大字土呂木ノコ峰 と言うように、キノコが豊富であり、山椒の木も豊富にある。



広葉樹(ほ2小班、ほ3小班) 針葉樹(ほ4小班)
樹 名 クリ トチ ケヤキ カツラ サクラ ヒノキ スギ
用 途 クリの実 トチの実 建材・家具 建材・家具 観賞・家具 建材 建材
病 気 胴枯病   白星病
灰色こうやく病
[苗木]    
ウドンコ病
褐斑病
白紋羽病
  灰色こうやく病
てんぐ巣病
うどんこ病
材質腐朽病
こぶ病
灰星病
樹脂胴枯病
ヒノキ漏脂病
黒粒葉枯病
褐色葉枯病
こぶ病
ペスタロチア病
菌核病
灰色カビ病
害 虫 クリミガ
シギゾウムシ
カイガラムシ類
アブラムシ類
カミキリムシ
クスサン
ヒメヨコバイ
アブラムシ類
ニレハムシ
ケヤキワタムシ
テッポウムシ ヒロヘリアオイラガ
アオバハゴロモ
ナシグンバイ
アメリカシロヒトリ
ウメシロカイガラムシ
モンクロシャチホコ
スギノドクガ スギノドクガ
スギノハダニ
植林数 7,900本 300本 7,100本 3,100本 6,300本 13,600本 3,300本
24,700本 16,900本

  ここでは、平成7年度から平成19年度頃まで青少年、親子を対象に「いたばし親林塾」と称する自然体験事業が行われていた。

  板橋森林ボランティアは、ボランティアとしては唯一「板橋区の森」の健全な森の保全管理や青少年教育の一翼を担っていることになる。

   「板橋区の森」 山道入口付近  (大きな石の表札と案内板がある)
   
 
 

   「板橋区の森」 入口付近の向い側 (この広場の奥には広い河川敷がある)
   

   「板橋区の森」の向かい側広場の奥にある河川敷き(土呂部川の河川敷き)
   

to top

I. 「板橋区の森」の木々

  ■クリ(栗)

形態・生態
  • 落葉性高木で、高さ17m、幹の直径は80cm、あるいはそれ以上になる。樹皮は灰色で厚く、縦に深い裂け目を生じる。
  • 雌雄異花で、いずれも5月から6月に開花する。雄花は穂状で斜めに立ち上がり、全体にクリーム色を帯びた白で、個々の花は小さいものの目を引く。 また、香りが強い。
  • 非常によく昆虫が集まる。
  • 9月から10月頃に実が成熟する。殻斗が裂開した中の堅い果実(堅果であり種子ではない)が1 - 3個ずつ現れる。
剪定
  • 簡単に言えば、クリの枝は日陰になると枯れてしまうので、日陰ができないように剪定するのがポイントである。
  • 日当りを好み、日陰に弱い。 日陰の枝には花が咲かず、枝も枯れてしまうので注意が必要だ。
  • 栗は樹勢が強く、大きな木になり易い。 木を小さめにしたければ、ある程度の高さで主幹を切り、 コンパクトに剪定する。
  • 剪定は、枝が混み過ぎたり、日が当たらない枝を適度に間引くか、短く剪定する。
  • 内部にも光が届きやすいよう間引き剪定を中心に行う。
  • 栗の剪定は、一般的には休眠期(落葉期)の12月〜2月が適期である。(1月頃が多いようだ)
  • 樹形は変則主幹形に仕立てますが、込んだ状態のところは側枝を間引き、徒長枝はもとから切り取ります。
  • 主枝候補の選び方としては、なるべく枝の角度が広いものを残す。
  • 前年伸びた充実した枝の先端に花芽が付き、葉のつけ根に雌花と雄花が咲くので、 結実させるためには、冬期の剪定でこうした枝を切り詰めてしまわないことが肝心である。
雄花 雌花

  ■トチ(栃)

形態・生態
  • 日本全国に分布する落葉性の高木。主に山野の渓谷沿いや深山に自生する。 非常に大きくなる樹木で、樹齢300年以上、樹高30mに達する巨木も知られている。 幹がまっすぐ立ち、四方に伸ばした枝振りが美しく、庭園のほか街路樹にも利用される。 葉が大きいので夏に木陰を作る緑陰樹にも適している。秋に葉が黄葉する。
  • 開花時期は5月〜6月、1.5cmほどの花を円錐状に沢山咲かせる。色はクリーム色で、赤い斑点が入りる。
  • 秋に硬い殻を持つ黄褐色の丸い果実が出来る。殻の中には茶色のタネ(トチの実)が入っている。 見た目は少しクリに似ているが、トチの実はサポニンを多く含んでおり、渋抜きをしてトチ餅、お菓子、せんべいなど食用とされる。 渋を抜くには非常に手間が掛かる。
  • あまり病害虫の被害は見られないが、たまにクスサンの幼虫(7〜8cmになる大きなケムシ)が付くことがある。
  • 栃木県の県木に指定されている。
剪定
  • 放任でも樹形が整うので、基本的に剪定の必要ない。自然樹形が最も美しい。 落葉期に混みすぎて邪魔になった枝を整理する程度にとどめます。
  • 日当たりがよく、湿り気のある土壌でよく育つ。剪定は邪魔な枝を切る程度。

  ■ケヤキ(欅)

形態・生態
  • 日当たりの良い場所でよく育つ。強健な樹木なのだが、大気汚染に弱いのが難点だ。枝が横に張り扇状の樹形になるので、 狭いスペースでの植栽は難しい。
  • 樹高30mぐらいになる日本の代表的な広葉樹。寿命が長い。
  • 関東地方では街路樹に多い。「ケヤキ並木」
  • 開花は4 - 5月頃で、葉が出る前に開花する。花や実は全く目立たないが、秋の紅葉も大変きれいである。
    葉の色は、木によって「赤に近い茶」「茶」「黄色」などに分かれるようだ。
  • 材は堅く、木目も美しく、湿気にもよく耐えるので、建築材として良材で、家具材、細工物としても利用される。
  • 葉の鋸歯は曲線的に葉先に向かう特徴的な形であり、鋸歯の先端は尖る。
    雌雄同株で雌雄異花である。、
  • 病気や害虫がつき易いが、木が十分に大きく生長している場合は特に深刻な問題にはならない。 苗の内はウドンコ病や褐斑病、白紋羽病にかかると、大きく生長が阻害されることが多い。
  • 宮城県、福島県、埼玉県の県の木。
剪定
  • 成長した木は絡み合っている枝や、どうしても邪魔な枝だけを切る必要最低限の剪定に留める。
  • 枝を切る作業は冬の落葉期に行う。木が若いうちは間延びした枝が多く出るので、付け根から切り落す。
  • ケヤキは枝が横に張りからといって強剪定しない。ケヤキの強剪定はケヤキにストレスを与え、成長を阻害している。 強剪定すると、枝に葉が多く付き、その重さで枝が垂れ下がる。 その結果として、台風などで枝が折れる。
  • 剪定されない枝は葉が相対的に小さいため風に強く、折れるとしても年月がたって自然に折れるようになっている。 ケヤキの木の下を通ると古くなった小枝が落ちているがそれがこれだ。


  ■カツラ(桂)

形態・生態
  • 日当たり〜半日くらい日の射す明るい日陰を好む。夏に日射しが強すぎると葉っぱがやけどして落葉することがある。
  • 5年で2mくらいに育ち成長は早い方である。樹高は30mほど、樹幹の直径は2mほどにもなる。 幹がまっすぐに伸びて(「単幹直立性」)全体では「ホウキを逆さ」にしたような樹木の形に育つ。 成長すると主幹が折れ、株立ちするものが多い。
  • 雌雄異株(しゆういしゅ:雄株と雌株がある)で春に葉が出る前に紅い糸状の花を咲かせる。 紅い糸状の部分は雄しべ、もしくは雌しべでそれ以外の花びらも萼(がく)もなくちょっと地味めである。 雌株は果実を付け秋に熟しす。
  • 葉はハート型に似た円形が特徴的で、秋には黄色やオレンジに紅葉する。冬には落葉します。 落葉は甘い香り(キャラメル或いは醤油の良いにおいに似ている)を呈する。
  • 街路樹として植えられるほか、材は香りがよく耐久性があるので、建築、家具、鉛筆などの材料に使われる。 また、碁盤、将棋盤にも使われる。
  • 幹や枝の内部を食い荒らすテッポウムシが出ることがあるが、それ以外は特に見られない。
剪定
  • 自然樹形(やや幅の広い円錐形)が美しいので、枯れた枝や重なって混みあっている枝など不要な枝を切る程度で充分。
  • 落葉期の12月〜2月頃に行うのが基本だが、花後の6月〜7月でも可能だ。
  • タネを蒔いて増やすことができる。

      

  ■サクラ(桜)

形態・生態
  • 雌雄同株であり、中高木から低木程度の大きさである。
  • サクラは花芽を作ると葉で休眠ホルモンを作り休眠する。葉は秋になると紅葉する。
  • 一定の寒さに置かれることによって休眠が打破され、その後暖かくなり始めると開花を迎える。
  • 秋に何らかの影響で葉がなくなった場合休眠ホルモンが足りず、 寒い日を2 - 3日経てその後小春日和になるとこの条件を満たしてしまい狂い咲きが起きる。
  • サクラは木を傷つけるとそこから腐りやすい性質を持つ。 昔は剪定した部分の消毒も難しかったため、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という諺もある。
  • サクラは枝同士がふれあうと、その枝の伸びや芽吹きが抑える性質がある。
  • 日本では桜は花見や観桜など、景観等の人気が高く多くの場所に植えられている。
  • 六月から七月にかけて実をつける桜桃(オウトウ:サクラの一種)の果実を日本では一般的にサクランボと呼ぶ。
  • 花の桜漬け(酢漬け、塩漬け)、葉の塩漬けは食用に用いる。
  • 材木としては硬く冷たい部類で、湿気には比較的強い。木目には乏しいが、節の周囲にはメイプルや栃に似た杢目がでることもある。 無垢テーブル板や比較的高級なフローリング材として使用される。
剪定
  • 剪定はしなくても構わない。寧ろ、サクラはあまり枝をいじらない方が良いとされる。
  • 基本的な剪定方法は「枝抜き」で、作業の適期は落葉期の12月〜2月。
  • 重なり合っている枝や枯れた枝はいずれかを枝分かれしている付け根から切り落とす。

  ■ヒノキ(檜)

形態・生態
  • 日当たりと水はけのよい場所を好む。
  • ヒノキは日本と台湾にのみ分布する。日本では本州中部(福島県)以南から九州まで分布する。 大きいものは30mを超えることが知られている。
  • ヒノキは、我が国を代表する主要な造林樹種であり、形質に優れ加工しやすいこと、成長が早いことなどから、 古くは奈良時代から広く利用されている。
  • 葉は鱗(うろこ)状で柔らかい。先端はとがっておらず丸い。枝は水平に広がる。
  • 建材として最高品質のものとされる。加工が容易な上に緻密で狂いがなく、日本人好みの強い芳香を長期にわたって発する。 正しく使われたヒノキの建築には1,000年を超える寿命を保つものがある。
  • 奈良や京都などの仏像のほとんどは、この「檜」の木彫りとのこと。彫りやすく耐久性があるらしい。
  • 幹や葉からとれる精油は香料、薬用になる。
  • 花粉症の原因植物の一つ。
  • 日当たりと水はけのよい場所を好みます。特に葉色が黄色の品種は日当たりがよいほうがきれいに発色します。
剪定
  • ヒノキの葉は2年で茶色くなり落葉する。不用意に刈り込むと、作業後に残した葉が寿命を迎え落葉して葉がなくなり、 枯れ込む恐れがある。
  • 刈り込みや剪定は、発生してから1年以内の葉を残すように注意する。

  ■スギ(杉)

形態・生態
  • 樹形はふつう細長く直立し、高さ50 mに達するものもあるが、生育条件などによっては幹が太くなる。
  • 深根性であり、根を深くまで伸ばす。
  • 葉は基部が枝に密着して、先は針状に尖り、枝全体としては一面に上向きの針を並べたようになる。 樹皮は褐色で、成長した幹の樹皮は縦に裂け、帯状に剥げ易い。
  • 花は雄花と雌花があり、2月から4月に開花する。雄花は長さ5 mmくらいの楕円形で、枝先に密生する。 雌花はほぼ球形で、鱗片が密着し、表面に小さな棘が出る。
  • スギは都市の大気汚染や煙害に弱いため、道路ぎわの神社や屋敷林などの、古木が次々に枯れる
  • スギは、我が国を代表する主要な造林樹種であり、形質に優れ加工しやすいこと、成長が早いことなどから、 古くは奈良時代から広く利用されている。
  • 花粉症の原因植物の一つ。
剪定
  • スギは生長は早く、萌芽力があり、刈り込みにも耐える強い木である。
  • 枝が茂りすぎて空気の通りが悪く、湿気が多くなったため毛虫が発生し、その被害で葉が茶色くなることがあるので、 その部分を剪定する。


to top

U. 森林の管理・対処方法

  ■森林の状況、見極め方、手入の目安
   森林を管理保全するに付き、区の管理方針がまず基本になるので、管理保全の方向もそれに沿うことになる。
   本来の生産樹林の価値に疑問符が付き始めた。 また、街道沿いには景観のため広葉樹を植林したとの説明があった。
   一方、「いたばし親林塾」の活動実績があるので、その活動内容や目的を鑑みることで、我々の管理保全の方針が外挿できると思われる。

   <いたばし親林塾>
    【目的】 水・森の大切さを理解してもらう
    【内容】 村の人々との交流・工作教室・はんごうすいさんなどを通じ森の豊かさと都市と山村の関係を学ぶ

   ここに見えて来るのは、木材生産からの収益ではなく、「森林公園」ではないだろうかと想像する。

   広葉樹林
  • 競合をしている木のうち、邪魔になっているものを見極める方法として、
    木をゆすってみると、残したい木に、樹冠で競合しているものが良く分かる。 これを伐ることで、残す木の枝が発達し、太ることができるようになる。
  • 逆に樹冠ではなく、残す木に遅れて接している木でも大事な役割がある。
    樹林内の湿度を一気に下げないなどの、環境の急変を起こさせない役割がある。
  • 下の細かな木々を残すことで、蔓や笹の茂るのを押さえる役割もある。
  • 樹高の7〜8割まで枝下が枯れ上がった木は、太ることができない。
  • 紅葉樹林は、熊などの動物の楽園となる。季節毎に多様な食物となっている。


  • 広葉樹林の場合、ヘクタール当たり何本伐るかではなく、木の特性を鑑みつつ、その土地で優勢な樹種を選ぶ。
  • 広葉樹には木材価値だけでなく、景観価値もある。
    花や紅葉、結実の時期にマークして行き、その周囲を明るくするという方法を取る。 木材生産用の選木しつつ、緩やかに移行する方法もある。


  • 横へ行きたがるという広葉樹の性格上、側木が有った方が良く、上に行く木が決まり、枝下高が確保できた段階で、
    残す木に光の邪魔となるものを抜いてゆく。
  • 枝下高は2〜6mにするのが広葉樹施業の基本となる。
  • 下層木を刈って明るくしすぎると不定芽が出てフシになる。 残す木に近接する下層木を残すことも大切である。
  • 病害虫の有無は選木の基準になる。
    クリはクリタマバチ、低標高地のケヤキにはクワカミキリ等に侵される。それぞれ外見で見極める目安がある。


   針葉樹林
  • ヒノキ・スギの針葉樹林は、人口林であり、生産林だ。
    人口林は、当然のように手を加えなければ、目的の材木は得られない。
  • 年間を通して、また、長期に渡り計画的に手を加える必要がある。
    ┌→◎苗の栽培
    @地ごしらえ
    A植林
    B下刈りBつる切りB除伐 B雪起こし
    C枝打ち  
    D間伐(G利用) (G利用)
    E育った木
    └←F伐採(主伐)
     G利用
    これら工程は、植林方針が「一斉林」の場合であって、
    「短期ニ段林」「長期ニ段林」「択伐林」によって変わってくる。
  • 間伐をしないと樹木が混み合ってモヤシのような細い木しか育たない。そのために、雪害、風害、病虫害なども受けやすくなる。
  • 手つかず林の中は真っ暗で、下草も生えなくなり、雨が降ると表面の土が流される。そして、ひどい場合には根が浮き上がって、
    土砂崩れを起こすことさえある。
  • 針葉樹林は、熊などの動物にとって食物が乏しいが、熊は針葉樹の樹皮を剥いで樹液をなめることがある。


  • ヒノキ・スギの成長

    樹 齢10年20年30年40年
    ヒノキ樹高 3〜5m 7〜12m 9〜13m11〜15m
    直径 4〜5cm 8〜12cm12〜18cm18〜25cm
    ス ギ樹高 3〜5m10〜14m12〜18m17〜23m
    直径 4〜6cm10〜13cm15〜25cm20〜30cm

  • 材木としての丸太は直径で、「小丸太」「中丸太」「大丸太」と分類する。「検尺・材積算定方法」(日本農林規格)
    通常、伐り出した木材の幹元側である「元口径(もとくちけい)」ではなく、「末口径(すえくちけい)」で測る。

    種 類直 径
    小丸太14cm未満
    中丸太14cm〜30cm
    大丸太30cm以上

  • 立木の太さの測り方
    太い木の場合:胸の高さで巻尺を用いて周囲長を測り、3で割って直径とする。
    細い木の場合:膝の高さで物差しを当てて測る。 詳しくは、「検尺・材積算定方法」(日本農林規格)参照
  • 材積計算の目安
    直径30cm、長さ4mの丸太が3本分で、約1立方mになる。
    詳しくは、「丸太の材積測定方法」「フーバー式算定法」参照
  • 棚積み(層積単位)
    棚積みは、幅300cm(10尺)×高さ150cm(5尺)に積むことが多い。
    例えば長さ60cm(2尺)の薪を積む場合、300×150×60=2.7m3(100立方尺)が一棚となる。これが売買に使われる。


  • ヒノキ、スギの人口林を生産林化するためには、成長に合わせた間伐が必須である。
  • 熊による樹皮の剥き被害が発生していることで、防止対策が必要になる。
  • 植栽された当時の人工林は柱材を生産することを目標とした短伐期林であった思われる。
    その後、長伐期林化、複層林化していること多い。
    ヒノキ、スギの人工林の林相の単純化が進んだ地域は、このままで良いか検討の余地がある。
    区の方針によるとこではあるが、針広混交林化、広葉樹林化を図り、さらに多様な森林整備が重要となっている時勢にある。
    いずれにしても、方針に沿うことで、管理保全作業の内容が大きく変わってくる。


   林道、階段、見晴らし台、広場、境界表示抗、案内柱など付帯設備
  • 現地到着して最初に行うことは、林道を散策しつつ、見晴らし台からも現状の調査を行う。
    樹林の状態を観察し、枝打ちや間伐箇所の当たりを付けるだけでなく、林道、階段、見晴らし台、広場、境界表示抗、案内柱など付帯設備の状態も
    記録(メモ、写真)調査する。
  • 修復が必要なものは行う必要がある。

  ■苗木の栽培
内容
  • 板橋区で苗木を購入する。人口林用なら、スギとヒノキである。
  • 若い苗の方が値段が安く、輸送、植栽も簡単であるが、雑草木に被圧されやすく、 下刈り作業では、雑草木との識別がし難く、作業能率は悪く、苗木の頭をはね易くなる。
  • そこで、畑で苗木を育てる。山に植林するまで、2〜4年掛かる。
     

スギ・ヒノキの裸苗と苗齢と苗高
樹 種苗 齢苗 高
スギ(実生)3年生 50〜70cm
スギ(挿し木)2年生 60〜80cm
ヒノキ3年生 50〜65cm

  ■地ごしらえ(植林予定地の整理・片付け)
内容
  • 苗木を植え付けし易くするため、植え付ける場所に残っている 木や枝などを整理し、植え易くする。
  • 低木類を部分的に伐る「筋刈り地ごしらえ」や「坪刈り地ごしらえ」などがあるが、 「全刈り地ごしらえ」が一般的でる。
  ■植林(植え付け)
内容
  • 植える土地に良くあった種類の木を植える。
  • 人口林の木は、スギやヒノキが中心である。スギやヒノキは成長が早く真っ直ぐに成長するので、 建材として使い良い。
  • 植林の仕方には、「正方形植え」と「正三角形植え」とがある。
    正方形 又は、正三角形 を描くように植林し、その間隔(辺の長さ)は右表。
    植林密度は、積雪量、勾配などで判断する。
作業
  • 植える場所を整え、穴を掘り苗木を植える。
時期
  • 春が一般的(4〜5月)
道具
  • スコップ、鍬(クワ)、巻尺
植林密度の目安T
樹 種植林方針植林本数/ha
針葉樹一斉林3,000〜4,000本
針葉樹短期ニ段林2,000〜2,500本
針葉樹長期ニ段林1,000〜1,700本
針葉樹択伐林上木1本につき3〜5本

植林密度の目安U
苗木と苗木の間隔
植林本数/ha正方形植え正三角形植え
5,000本1.4m1.5m
4,000本1.6m1.7m
3,000本1.8m2.0m
2,000本2.2m2.4m
  ■下刈り
内容
  • 苗木の成長を邪魔する木や雑草を刈ってやり、日光が当たるようにする。
  • この作業を毎年1〜2回、苗木が雑草に負けないくらいに育つまで5〜8年間続ける。
作業
  • 雑草が一番成長する暑い夏が下刈りの本番で、木を育てる仕事の中で一番きつい作業である。
  • 鎌で雑草を刈るが、植林したな苗木の回りは、短い柄の鎌で丁寧に作業をする。
          
時期
  • 初夏で雑草の成長が早い6〜8月頃
道具
  • 鎌、鋸、剪定鋏



  ■つる切り
内容
  • 苗木に巻き付いた蔓(つる)を取り除く。
  • 木に蔓が巻き付くと幹に食い込んで木が変形したり、頂芽を曲げたり折っでします。
  • つる植物には、クズ、フジ、ミツバアケビなどの巻き付き型のものが多い。
  • 樹冠が閉鎖した後も少し明るい場所では、イワガラミ、ゴトウヅル、テイカカズラなどの 幹に付着して登ってくるタイプのつる植物が徐々に勢力を
    増すことがある。
  • 「板橋区の森」でも幹が折れてしまった木が見られる。
作業
  • 巻き付いた蔓(つる)を根本から切り、更に巻き付いた蔓も取る。
  • つるの制御効果を高めるためには、つるの切断面に除草剤処理を行うと効果的である。
時期
  • 初夏6〜7月頃が良いとされているが、時期に拘らず発見したら直ぐに切る。
道具
  • 鋸、剪定鋏
  ■除伐
内容
  • 苗木を植えてから10年位経つと勢い良く伸びてきた木は、自然に生えてきた隣の木に邪魔されるようになり、
    そのまま放っておくと日光が遮られ下の枝が枯れてしまう。また、植林した若木でも成長が悪く他の木の邪魔になる場合は除伐する。
  • 人工林施業では下刈り作業が十分にされていれば、ふつう除伐は必要ない。
作業
  • 自然に生えた木や育つ見込みのない木を切る。
  • 除伐、間伐した後の切り株から成長する木もある。
  • 太い木は受け口を作る(図:@→A→B)が、細い木は受け口無しに切る。(図:@→B)
    @とBとの段差、つるを作ることが重要で、正確な倒す方向を決める。
  • 倒す方向、倒した時の状況を見極めることが重要、
    障害の可能性があるなら、ロープでの倒す方向付けや
    予め、その障害を取り除く検討が必要になる。
時期
  • 夏 6〜8月頃
道具
  • 鋸、鎌、剪定鋏
  ■雪起こし
内容
  • 雪圧によって倒伏した幼齢木を起こし、縄などで固定して、木を垂直に育てる作業である。
  • 雪解け後直ちに作業しないと幹の肥大成長が生じて、もとに戻らなくなったり、幹に傷がついたりする。
作業
  • 倒伏木の斜面上部のかん木の根元などに縄を結び、縄の反対の端を手で引き、起こした木の枝の基部に結び付けて木を固定する。
    このとき、幹が垂直よりも山側に傾いて固定されると次の年の被害が大きくなるので、注意することが必要だ。
    また、次の積雪期まで固定したまま放置しておくと積雪で折れたり、奇形を呈したりするので、秋には縄を外さなければならない。
時期
  • 早春に設置、秋に外し
道具
  ■枝打ち
内容

  針葉樹は節の少ない柱材、広葉樹は大径材に仕立てて無節率の高い材を収穫
することが目的であるため、枝打ちの仕方も自ずと違ってくる。

  【針葉樹】
  • 心持ち柱材で、無節の材をつくる場合を考えてみる。
    10.5cm角では、枝下直径が6〜7cmになるまでに、
    12.0cm角では、枝下直径が8〜9cmになるまでに、
    枝打ちをすませておく必要がある。
  • 1回に枝打ちする量は、幹の太さで1.5〜2mの長さの範囲である。 この量で、所定の高さに達するまで何回か枝打ちを繰り返す。
  • 所定の高さとは無節材を採る丸太の長さと本数(玉数)によって決まるもの。 3mの丸太なら3mプラス地際の切り捨て長、3mの丸太2玉であれば6m余りの高さまでということである。
  • 曲がりのある木に枝打ちしても表面無節の心持ち正角材は得られないので、真っ直ぐな木を育てることがまず重要である。
  • 大径材に仕立てて、無節の材を生産することを考えるならば、枝打ちすべき太さを厳密に決める必要はない。 陰樹冠に枯枝が多くなりだしたら、陰樹冠の部分(枯枝の混ざっている部分)の枝を除去することを繰り返せばよい。
  • 枝打ちをすべき枝下直径は12cmぐらいまでで、1回の枝打ち長は2〜3mぐらいである。 この太さまでに枝打ちしていれば、末口径が28cm以上になると2面無節の心去り正角材が4本採材できるようになる。
  【広葉樹】
  • 将来収穫の対象として形質、成長のよい立木をha当たり250〜300本程度均等に配置されるように選んで、 それらの木を中心に考えて枝打ちする。
    それらの木の生育に将来マイナス影響を与えそうな周辺の木の方のその生育を抑えるための枝打ちをする。
  • 良質材としての枝打ち対象木をha当たり250〜300本程度とした理由は、 用材として商品価値の認められる胸高直径30cmに達するときの優勢木の適正本数がha当たり200本程度 (樹種によっていくらか差はある)だからであり、それに余裕をもたせたものである。
  • 広葉樹に特有の太い枝、低い位置での幹分かれを防ぐためにできるだけ早めに(枝が細いうちに)、 且つ木の生長への影響が少ないように枝打ちを実施していく。
  • 強い枝打ちによって成長が抑え込まれると、枝打ちしなかった周辺の木と成長の逆転が起きて競争に負けてしまう。 また、強い枝打ちを行うと後、生枝が発生して枝打ちの意味を失うことがよくある。 木の成長に応じて、弱度の枝打ちを頻繁に実施していくことが必要である。
  • 低密度の林分の場合は、下枝の衰退、枯れ上がりが少ないので特に枝打ちが必要である。
  • 低密度の林分での枝打ちは、1回に打つ量は樹冠長の3分の1以下とし、枝打ち後の樹冠長が樹高の40〜60%残されていることが必要である。
  • 低密度の林分での枝打ちは、枝の最終打ち上げ高は、7m程度とするのがよい。 その理由は、広葉樹丸太の1玉の長さの単位は2.1mであることが多く(但し、ケヤキは1玉の定尺はなく、幹分かれ高が重要)、 3玉を得るのに適当な長さであることからである。 この高さまで、1回の枝打ち長が前回の枝打ち後に伸びた樹高成長の長さを超えないように、4、5回で打ち上げて行く。
  • 高密度の林分の枝打ちでは、1回に打つ量は樹冠長の4分の1以下とし、枝打ち後に樹冠長が樹高の35%〜40%は維持されていることが必要である。
作業
  • 枝打ちは、幹の直径が7cmを超えるものに対して行う。細い幹には行わない。
  • 太い枝は2段階に分けて作業する。まず、先に枝先側を落として負荷を軽くする。 次に枝打ちする箇所の下から3分の1切り、上からノコギリを入れて切り落とす。 こうすることで、樹皮を傷つけることが無い。</li>
  • 枝打ちの高さは、樹高の2分の1、枯れ枝は全部打つ。地際付近に切り残しが無いように注意する。
  • 枝打ちした枝は、斜面に沿って横置きにし(直角に置かない)、そのまま木の下に置いておく。 枝がやがて肥料になるほか、雑草の発生を抑えたり、動物の寄り付き防止などの効果もある。 また、斜面の場合は崩れ防止にもなる。
  • 安全の為、左腕は必ず切る枝より上にする。(当面は地上作業とする。)
時期
  • 10月〜3月(彼岸から彼岸迄)
道具
  • 鋸、鉈、剪定鋏(板橋森林ボランティアでは、通常 鋸を使用する)
参考
  • 木登り器の実践動画(右)
    板橋森林ボランティアでは、ムカデハシゴを使い
    木登り器のような物は不使用だが。
    何とも美しい(機能美)ので掲載した。


      ファイル形式: mp4
      ファイル長 : 43.2MB
      放 映 時 間 : 00:04:01

 枝打ちの箇所



 枝打ちの方法、枝打ち後の推移



 幹側の凸ぱりや凹みまで切らず、出来るだけ樹皮を多く残して
 切り口が円形になるように切る。
    


 枝打ち箇所には6年分の年輪が見える。
 以降、節の無い綺麗な年輪となっている。
    



  ■間伐@(樹木の生育を助けるための間伐)
内容
  • 植林後、15年〜20年くらい経つと、木々の間が混み合って来る。 すると、日照不足や根からの栄養や水分の不足により、十分な生育ができなくなるので、 間引き伐採の必要が出てくる。
  • なるべく成長の悪い木、枯れかかっている木を伐採する。
  • 間伐方法には、単に間引く伐採方法以外にも、 「巻枯らし」の方法がある。これは樹皮を伝って栄養分が根から水上がるのを抑制する方法だ。
    皮を剥く方法、手ノコ・ナタで樹皮を切断する方法、チェーンソーで樹皮を切断する方法 がある。
  • 「巻枯らし」による方法は、間伐材の売却・利用が進まないことで、コストを抑えた間伐作業か。
 [スギ・ヒノキの間伐]
  • 1回目(15年生頃)― 切り捨て間伐
    植栽後15年頃に、本数にして30〜35%の切り捨て間伐を行う。収入にはならないが育成上重要で、絶対に省略してはならない。
    伐倒木はできるだけ斜面の横方向に寝かせる。表層度や養分の斜面方向への移動を抑えるためである。
  • ヒノキは、スギに比べて成長が遅いので、各回の間伐時期(年次)がやや後ろにずれること、良質材生産を目指すことから、植栽密度を高く、間伐回数を増やすことが多い。
  • 2回目以降は、間伐A を参照
 [広葉樹の間伐]
  • 1回目(15年生頃)― 切り捨て間伐
    形質の悪い優勢木を中心に、優勢木の本数間伐率で25%以内を、切り捨て間伐する(上層間伐)。
    本数はha当たり2,000本ぐらいになっている。
  • 2回目(25〜30年生頃)
    もう一度形質良好な優勢木の中から200本程度を収穫対象木として、それらが均等配置されるように選ぶ。
    そして第1回の間伐と同じように、収穫対象木の生育にマイナス影響を与える優勢木を中心に間伐を行う。
  • 3回目以降は、間伐A を参照
作業
  • 板橋ボランティアでは、生育の悪い木などを選び伐採する。
時期
  • 秋〜冬
道具
  • 鋸、チェーンソー、ロープ、テープ












 巻枯らしによる間伐
  ■間伐A(少しづつ木材を収穫するための間伐)
内容
  • 太くなってきた木を少しづつ伐って木材として出荷しながら、残った木の生長を促す。
  • 木の成功に合わせて何回も間伐を繰り返すと、色々な太さの木が生産できる。
  • 間伐材は木の太さによって、ログハウス、テーブル、木工品などの材料に利用される。
 [スギの間伐]
  • 2回目(25年生頃)
    平均胸高直径が17cmぐらいになった時(25年生前後)に、本数にして30〜35%を間伐する。
    1回目の切り捨て間伐がしっかり行われていれば、この径級で柱材1玉が収穫でき、今回の間伐で収穫の歩止まりが高くなり早期の収入が得られる。
  • 3回目(35年生頃)
    平均胸高直径が22cmぐらいになった時(35〜40年生)に、本数にして35〜40%の間伐する。この間伐によってha当たり800本ぐらいの木が残る。
    柱材2玉が収穫できる。
  • 4回目以降は、主伐 を参照
 [広葉樹の間伐]
  • 3回目(40〜45年生頃)
    優勢木の胸高直径が30cmに達し、お互いに競争の生じたときに、相対的に形質の悪い木を優先的に行う。
    広葉樹用材として商品価値がでるのは胸高直径が30cmを超えてからで、この時の間伐は収穫を目的とする。
    間伐の結果、収穫候補木は120本程度となるようにする。
  • 3回目、4回目以降は、主伐 を参照
作業
  • 有資格者が行うチェーンソーによる伐採を伴う。
時期
  • 秋〜冬
道具
  • 鋸、チェーンソー、ロープ、テープ
  ■主伐
内容
  • 植林してから最低でも40年、木材として収穫できる。
  • 全てを主伐するとはげ山になるので、部分的に行い、植林を平行させて、森林の働きを保つ。
 [スギの間伐]
  • 3回目(35年生頃)
    平均胸高直径が22cmぐらいになった時(35〜40年生)に、本数にして35〜40%の間伐する。この間伐によってha当たり800本ぐらいの木が残る。
    柱材2玉が収穫できる。
  • 間伐を進めて行き、本数がha当たり300本よりも少なくなってきたら、間伐するごとに伐った跡地に複数の苗木を植えて行くと良い。
    それを繰り返していくうちに択伐林的な森林ができていく。そのような状態になるのは植栽後100年を過ぎる頃からである。
 [広葉樹の間伐]
  • 4回目
    胸高直径が40cmを超えた時に行い、70本ぐらいの収穫候補木が残されるようにする。
    それ以上は林分の閉鎖度合と収穫の必要性を考慮して適宜間伐収穫を上げ、本数が30本程度となったところで更新を考えれば良い。
作業
  • 有資格者が行うチェーンソーによる伐採を伴う。
時期
  • 秋〜冬
道具
  • 鋸、チェーンソー、ロープ

  ■熊の樹皮剥ぎ対策
内容
  • 熊による樹皮の剥き被害が発生しているとのことで、防止対策が必要になる。
  • 針葉樹林は餌が乏しいのだが、熊は広葉樹林に餌がないと、針葉樹の樹皮を剥いで樹液をなめらしい。
  • プラスティックテープを幹に巻いて防止する対策が一般的らしい。
作業
  • 手の届く上部で一旦テープを結び、螺旋状に幹の根元まで巻いてくる。
    巻くテープの反対側は、テープをやや残して置く。
  • 幹の根元から折り返して、螺旋状に上に巻いて行き、残して置いたテープと結ぶ。
  • テープの切断は、剪定鋏で行える。
時期
  • 適時
道具
  • テープ、剪定鋏、ゴミ袋
   
   


to top

V. 森林管理伐採作業手順

「板橋区の森」の管理方針、植林方針によって、作業内容が大きく変わってくる。
ここでの記載は、板橋森林ボランティアでの作業であり、区の方針に従って、適時、適格な作業をすることになる。
板橋森林ボランティアの研修資料 及び 見聞したこと、学んだことをボランティアの活動範囲で記載した。


初回の参加での作業内容は、主に2つであった。
・除伐、間伐@
・熊よけのテープ巻


さて、初回の参加で全てが分かることではない。
たったこれだけの作業だったが、現在の区の管理方針、ボランティアの活動方向が垣間見れた。
これについては、W. 森林の活用と管理方針 に譲る。

  ■安全の心得
山道の歩き方
  • 山道を歩く場合は、道の山側を歩く。谷側は崩れ易く危険。
  • 道に落ちている石、枝などを踏まないように注意する。濡れていると滑り易く捻挫の危険がある。
  • 邪魔な枝葉は取り除く。下に石が隠れていることがある。
  • 斜面がきつくなるほど小幅に歩くのが疲れないコツ。足裏全体を接地させ、足の左右は肩幅程度。視線は5mほど先におき、
    息があがったら適度に休憩を入れる。
安全作業のポイント
  • リーダーの説明や注意、合図をよく聞いて作業する。
  • 準備体操をして身体をほぐしてから、作業を開始する。
  • 無理をせず、疲れたら直ぐ休む。
  • 鎌などの刃物を持ち歩くときには、必ずカバーを付け、刃を出さないようにする。
    鎌を持っての移動は刃の部分を前方にして持つ。
    休憩時は刃を上にして、倒れないようにして木に立て掛けて置く。(他の刃物を含め地面に直接置かない。)
笛の合図(板橋森林ボランティアの取決め)
    項  目笛  音発  音モールス信号
    作 業 開 始長音1発「T」
    作業終了・休憩−−長音2発「M」
    集     合−・−長音1発 短音1発 長音1発「K」
    万国共通遭難信号・・・−−−・・・短音3発 長音3発 短音3発「SOS」
    * 笛音と共に音声にても連絡する。
    * 「SOS」が発せられたら近くの人は現場に急行し、救護など適切な処置を施すと共にリーダーに連絡する。
    * 笛は必ず首に掛け、ポケットに入れるか、上着の下に入れる。
山火事の防止
  • 山火事の原因の第1位はタバコ、第2位はたき火の不始末。
  • 山でタバコを喫煙するときは、必ず携帯用灰皿を持参し、吸い殻を山に捨てない。
    冬季は草や木が乾燥する時期なので、特に注意を要する。
    (森林ボランティアの会員はご年配が多い性か、喫煙なさる方が多いように見えた。(笑)
  • たき火は板橋森林ボランティアでは禁止している。
  ■準備@(出発時)
  • 出発後、公園の倉庫に予め準備してあった必要な道具、装備をバスに積み込む。
    (参加者分の数量、名札や会員の固有番号が付与されていた。 区が準備してくれたらしい。)
  ■準備A(現地到着後)
  • バスにて現地到着後、作業着に着替えなど準備を行う。貴重品、携帯品など以外はバス内に置く。バスは常時帯同している。
  • リュック(貴重品、携帯品、食糧、雨具など)を持参する。
  • バスから必要な作業道具を搬出する。
  • 会員は自分用の固有番号のある道具を用いる。
    自分の番号のヘルメットを身に着ける。
    ノコギリと剪定ハサミを中心的に用いるが、これらは番号札の付いた紐で束ねられている。
    紐を解いて、番号札の付いた紐を所定の場所に置く。
    道具は、ノコギリと剪定バサミのみ。 これらは、腰のベルトにぶら下げる。
    ナタは使うのが難しく、怪我をする危険も多いので、通常は使わない。
  • 熊よけの鐘(又は、ラジオ)もベルトなどに付ける。
  • 非常用のホイッスルを首から下げ、内ポケットに入れる。
  • 長い柄のカマ、短い柄のカマ、高枝鋸、ムカデ梯子、安全ベルト、・・・
  • 装備品には、ノコ引き用に杭、塵取り、縄(プラスチック紐)、ゴミ袋、保守道具(液体洗剤、雑巾、CRC-55)なども含む。
  ■管理伐採作業の手順
  • 地ごしらえ(植林予定地の整理・片付け)
    1. aaa
    2. bbb
    3. ccc
    • aaaa
    • bbbb
    • cccc
    aaa
    bbb
    ccc
    ddd

  • 植林(植え付け)
    1. aaa
    2. bbb
    3. ccc

  • 下刈り
    1. aaa
    2. bbb
    3. ccc

  • つる切り
    1. aaa
    2. bbb
    3. ccc

  • 除伐
    1. 伐採する木は、なるべく成長の悪い木、枯れかかっている木にする。
    2. 伐採する場合2人一組になり、障害物がないかなど安全を確かめてから倒す方向を決めてから伐採にかかる。
    3. 受け口を幹の直径のおよそ3分の1に切り、次に追い口を切る。
      比較的細い木は、斜めの受け口を作らずに平行な切り口だけで十分であり、次に追い口を切る。
    4. 倒す前には周囲に人が居ないことを確かめ、尚且つ、音声で注意を促した上で倒す。
      (必要に応じて、ロープで倒す方向に引っ張る。)
    5. 倒した木が他の木に引っ掛かることがあるが、ロープなどで幹を引き倒す。
    6. 枝を払う、幹を適度な長さに切る。
     道具
    鋸、ロープ、見印のテープ

  • 雪起こし
    1. aaa
    2. bbb
    3. ccc

  • 枝打ち
    1. 安全優先の観点から、チェーンソー、木登り器などは使用しない。
    2. 低い位置にある枝を払い、ロッキーラダー(ムカデはしご)付けの場所を確保する。
    3. ロッキーラダー(ムカデはしご)1m長を1段のみ用いて、地上4m位までを鋸で枝打ちする。
    4. ロッキーラダー(ムカデはしご)の場合、回り込んでの作業ができないので、左手での鋸の使用が必要となる。
    5. 幹にコブのような物あり、そこから枝が生えている。 枝打ちでは、コブは切り落とさない。
    6. 安全帯(一本ロープ付き)は森林作業用のものではないが、高所まで行かないので十分なのだろう。
    7. 一本ロープ掛けは、D環でベルトに固定されており、長さを調整できない。ロープの先は幹を巻いてロープに固定する。
    8. 一本ロープ掛けは、太い枝を選びその上を通す。 可能なら幹に二重巻きして固定する。
    9. 一本ロープ掛けは、落下防止であり、体を固定できない。固定は両足と片手の三点支持となる。
    10. 一本ロープ掛けは、木から下るときに本領を発揮する。安全性に心強い。
    11. 高枝鋸を用いての枝打ちも行う。ラダー1段と同程度の高さまでなら枝打ちできる。
    12. 高枝鋸は幹の回りを一周して、枝を垂直に切り落とす必要がある。
    13. 高枝鋸は山の下側に回ると、2m位の高さをロスする欠点がある。
    14. 木屑が落ちてくるので、ゴーグルや、首に巻くタオルは必須となる。
    15. (【感想】U字ロープで体を固定、一本ロープで落下防止で併用すれば格段に作業性も疲労度も安全性も向上するかも。)
    16. (【感想】もし、ラダーを二段以上使うか、長いラダーを使うなら、林業用のU字ロープ付き安全帯が必要となるはず。)
     道具
    鋸、ロッキーラダー(ムカデはしご)、安全帯(一本ロープ付き)、ゴーグル、高枝鋸

  • 間伐@(樹木の生育を助けるための間伐)
    1. 伐採する木は、なるべく成長の悪い木、枯れかかっている木にする。
    2. 伐採する場合2人一組になり、障害物がないかなど安全を確かめてから倒す方向を決めてから伐採にかかる。
    3. 受け口を幹の直径のおよそ3分の1に切り、次に追い口を切る。
    4. 倒す前には周囲に人が居ないことを確かめ、尚且つ、音声で注意を促した上で倒す。
      (必要に応じて、ロープで倒す方向に引っ張る。)
    5. 倒した木が他の木に引っ掛かることがあるが、ロープなどで幹を引き倒す。
    6. 枝を払う、幹を適度な長さに切る。
     道具
    鋸、チェーンソー、ロープ、見印のテープ

  • 間伐A(少しづつ木材を収穫するための間伐)
    1. aaa
    2. bbb
    3. ccc

  • 主伐
    1. aaa
    2. bbb
    3. ccc

  • 後片付け(現地出発迄)
    • 最終日の作業が終了後、バスの前で刃物の保守、備品の回収・整理を行う。
      (作業中日には、バスの各自の座席に保管し、特に保守作業は行わない。)
      (ヘルメットなどの装備品も同様である。)
    • まず、液体洗剤と雑巾で樹脂などの汚れを落とす。
    • CRC 5-56を塗付して防食する。
    • 鋸、剪定鋏の鞘(サヤ)を逆さにして切粉などを落として、刃物を収納する。
    • 鋸と剪定鋏とを固有番号札の付く紐で束ねて、整理箱に収納する。
    • グループ使用した高枝鋸なども同様の保守を行う。
    • 熊よけ鈴、ラジオ、ヘルメットなどを整理収納する。
    • 最後に、帰宅のための着替えを行う。(女性はバス車内、男性は社外で)
  ■最後の片付け(帰着時)
  • 到着は、公園の倉庫 → 区役所 → 西台駅前 の順。夫々の場所で解散となる。
  • 最初に、公園内の倉庫に刃物、装備品を収納する。
  • 倉庫に乗り付けた自転車を入れて置き、それに乗って帰宅の者もいた。(なるほど)

to top

W. 森林の活用と管理方針

  • 現在の方針・基盤
    • 「板橋区の森」は国有林であり、管理者は、国(日光森林管理署)と板橋区(みどりと公園課)である。
    • 「板橋区の森」は生産林であり、収益配分も決まっている。
    • 当然ではあるが、ボランティアが不知の、森林管理署が行っただろう痕跡が残っている。
    • 「みどりと文化の交流協定」1982年(昭和58年)、日光市と平成18年再締結
    • 「木材の使用と環境教育についての覚書」(平成23年10月18日)
    • 資産管理の観点から、間伐は行った本数などの報告義務があり、除伐はない。
    • 過去に板橋区による自然体験事業が行われていたので、生産林以外の活用の実績があった。
    • 生産林と自然体験事業との二本柱で、自然体験事業を断念した理由は二つあったようにようだ。
       @参加希望者が少ない。
       Aほ4小班に熊の出没の痕跡があり、危険ではないか。
    • ccc
    • 国の組織
      農林水産省
      林野庁
       関東森林管理局
        日光森林管理署
         日光森林事務所
           住所: 〒321-1441 栃木県日光市清滝安良沢町1750
      電話: 0288-50-3041   FAX:0288-22-1072
      IP電話: 050-3160-5980(代表)
      URL: http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/nikkou/index.html
    • 区の組織
      板橋区役所
      施設管理担当部
      営繕課
        
      土木部
       みどりと公園課
        みどりと公園係
         緑化推進グループ
           住所: 〒173-0004 東京都板橋区板橋二丁目65番8号
      電話: 03-3579-2525   FAX:03-3579-5435
      Eメール: midori@city.itabashi.tokyo.jp
    • ccc
  • 現在のボランティアの活動内容・方向
    • 地こしらえ、植林、間伐、主伐は、資産管理に関係するので、国との事前の協議や報告が必要になる。
    • 下刈り、つる切り、除伐、枝打ちは、良識の範囲で活動できる作業となる。
    • すなわち、下刈り、つる切り、除伐、枝打ちによって出たものの処分も良識の範囲で行うこととなる。
    • 熊による樹皮剥き対策のテープ巻も良識の範囲での作業と言える。
    • 山道や自然観察路の簡易な道路標識(プレート)の設置や保守変更なども同様である。
    • ボランティアは許容された範囲で活動内容を決め行うこととなる。
    • ボランティアは生産林の維持のために微力ながら貢献できたと重労働に満足する。
    • ベテランは初心者に知識や技術指導し、初心者は新たな「知識」や「スキル」を得て満足する。
    • ボランティアは程よい疲労と引き換えに、「健康」と『親睦』で癒される。
    • ccc
  • 見隠れする課題(こんなにたくさんあるのか)
    • 「板橋区の森」は人工林であり、生産林である。そして、子供らの自然体験と教育の場も目指した。
    • 人工林として植林をしたが、混雑が進んでいる。 自然淘汰されつつある樹種もある。
    • 生産林としての位置づけが揺らいでいる現状がある。
    • 平成7年度から青少年、親子を対象に「いたばし親林塾」と称する自然体験事業が行われていた。
       【目的】 水・森の大切さを理解してもらう
       【内容】 村の人々との交流・工作教室・はんごうすいさんなどを通じ森の豊かさと都市と山村の関係を学ぶ
      しかし、現在は行われていないのはなぜか。
      「最近の子供は興味がない」と言う声を聞いた。 だから参加者が無くなったと言うことか。
      熊の出没が怖いから中止になったという話もある。熊は針葉樹林(ほ4小班)だけのようだ。
      キャンプ好きの私は何かズレのようなものを活動初日で直ぐに感じた。
    • 山道に一か所、子供らによると思われる標識(山火事防止)のみ痕跡があった。 あれを作ることが「塾」なのかと疑問に思う。 次回は?
      自然教育は自然に交わり、自然とは豊かであるが、文明は自身が築き、危険も伴うことを学ぶのであって、たばこ火や二酸化炭素は二次的手段の話で
      目的ではないのだ。
    • 民宿に宿泊することだけが経済的還元ではない。それは観光旅行だ。まして、「板橋区の森」の入口を紹介して帰ったこともあったらしい。
    • 山岳家の野営ではないのだから、休憩所、炊事設備、トイレ、多目的広場、非常・緊急連絡設備などが必要だが痕跡はなかった。
    • 公道沿いに居て、誰が熊の心配をするのか。十分な施設や準備があれば熊は寄り付かない。
    • 過去のプログラムを拝見して観光旅行かと、自然体験事業からのズレを感じた。纏まったお金を出す魅力とは異なる。
    • ボランティアは生産林を守るという大義があって、重労働でも活動し「健康」や『親睦』もあって癒されるから続く。 では、子供たちの「塾」には?
    • ボランティアの仕事は技術的には向上していると満足の声を聞いた。 除伐(間伐@)した後処理はどうであろうか。あれで良かったのか。
    • 針葉樹林(ほ4小班)に進出した広葉樹を伐採したらそこに広場ができた。この日当たり新たな広葉樹が進出するのだろう。
    • ボランティアの人員・パワーが微力で自然の力に対抗できない。人工林を維持できない。そうなのか? 自分を必要以上に縛ってはいないか。
    • ボランティアの活動がマンネリ化し、面白味がないと言う話もあるらしい。
    • ボランティアの活動を充実させるために上記問題点にヒントがあるのではないか。
    • ccc
  • 打開策を探るべきか
    • 「いたばし親林塾」の復活のための「板橋区の森」の整備
    • 生産林と「森林公園」との両立
    • ボランティア内の親睦や活動と新たなテーマとの無理のない融合
    • 地元への経済的還元に委託作業の創設
    • ccc



  • to top